鍼灸妊活コースは、全身調整と子宮や卵巣の血流改善を目的とし、受精・着床しやすいお身体に整えていく鍼灸のコースです。
【コースの特徴】
鍼灸治療に以下の1~3を、お一人お一人のお悩みやお身体の状態に合わせて、鍼灸師が適切な順序や組み合わせで施術していきます。
また、鍼灸治療におきましては、中髎穴施鍼(ちゅうりょうけつせしん)という治療法による、固くなった動脈を柔らかくし、血流の改善、子宮への血流量を増加させることにより子宮内膜厚の改善が期待される方法や、陰部神経施鍼(いんぶしんけいせしん)という方法により、排卵数の増加を促す施術を取り入れております。
1.サンマット
特殊な遠赤外線で身体を芯まで温めます。それにより、子宮と卵巣の血流を良くしていきます。生殖分野の学会でも多数の実績が報告されている方法となります。
2.鍼通電療法
鍼電極低周波治療器(パルス治療器)による、ツボへのパルス通電で、身体の中から調子を整え解剖学的に子宮と卵巣の機能を活性化させていきます。
3.吸玉療法
温めた専用のカップをお身体に吸着させ、空気の膨張率の変化を利用して吸い上げていく、本場中国では民間療法としても定着しているものです。吸角(きゅうかく)療法、カッピング療法とも呼ばれます。これにより、溜まったドロドロの血液を分解し血流を良くしていきます。肩こり、腰痛にも効果的です。
※ 妊活コースをご希望の方は予め以下の問診票をダウンロードしてプリントアウトし、ご記入の上ご来院ください。
妊活コース問診票
【妊活コースにおける考え方】
当鍼灸院ではプレコンセプションケア(Preconception Care)を大切に、妊活に取り組む皆様をサポートしております。コンセプションとは受胎や妊娠を意味する言葉で、プレ(Pre:予め、の意)コンセプションということは、鍼灸において、妊娠前の身体から準備をしていくという考えに方に根差したものとなっております。結婚して仕事も落ち着いてきたし、そろそろ赤ちゃんを考えたいという方、1年避妊せずにいたけれども妊娠せず、病院で調べてみようかと考えられている方、卵胞チェックをしてタイミングを取られている方、人工授精(AIH)を数回試みられている方、体外受精や顕微授精にトライされている方など、どのような段階でも治療をスタートすることができます。
不妊治療に際し、その人それぞれ、整えていかなければならないところは様々かと思います。
茅場町女性鍼灸院では、連携する茅場町いとう医院の産婦人科専門医による不妊治療と併せて、同じ建物内で鍼灸師による不妊鍼灸治療を受けていただけることも安心のひとつです。
体が本来持っている妊娠する力というものを最大限引き出せる様、それぞれの方に合った最適の治療メニューを組みたてながら不妊治療を行っていきます。
質の良い卵子を作る、子宮内膜をふかふかにしておく、そして新しい命を創り出すためには、たくさんの気血(エネルギー)が必要になります。
しかし、体調がすぐれず、元気ないい状態でない体では、なかなかそちらにエネルギーをまわす余裕がなくなってしまいます。鍼灸では、気血の不調を整え、身体のベースアップのお手伝いを行いますが、不妊治療の鍼灸と言っても、身体状態はそれぞれですので、おひとりずつカウンセリングでお話をうかがいながら、すべてオーダーメイドで組み立てていく不妊鍼灸治療となります。
【卵子の成長について】
卵胞は原始卵胞という状態から排卵前の成熟した卵胞に至るまで、おおよそ半年かかると言われています。例えば、今回の生理のあとに排卵した卵子は、この14日間で一気に成長したということではなく、実際には半年前から成長してきたものになります。そのため週一回の治療をした場合でも、個人差はあるものの、おおよそ半年で身体に変化が出てくることが多くなります(ただし、不妊治療の履歴の長い方は、その分時間がかかる場合がございます)。
お一人お一人、お悩みは違ってきますので、まずはお気軽にご相談ください。
<施術時間:約60分>